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JOULE FORCE誕生までのバカ馬鹿奮闘記!!!

JOULE FORCE誕生までのバカ馬鹿奮闘記!!!カーオーディオ用アナログパッシブネットワークの極み!編

皆さんこんばんは。  

今日のお題は、フラットな音についてですが、その前にスピーカー本来の特性について少しお話しなければなりません。
スピーカーと言うのは、必ず奏でる事の出来る周波数帯域がございますが、その周波数帯域のフラットに出ている部分をネットワークによってカットするのが理想とされています。
よって、少し余裕を見てネットワークを作るのですが、前回クロスの谷間と重なる部分のお話しをしましたが、それとは別に違う性質のスピーカーを使う事で起きるインピーダンスの乱れについても少し触れておかねばなりません。

下のグラフの様にスピーカーは高域に向かってインピーダンスが上昇するという乱れを起こします。
それを抑えるテクニックとして、インピーダンス補正回路なる物が必要となってきます。
詳しくは後程として、グラフを見て頂くと、カットスロープが6dbよりも12dbカットのほうがきつく山になっているのがお解かり頂けると思います。
そこが、12dbよりも6dbカットのほうが、自然に聴こえる要因の一つでもあるのです。
と言う事で、カットスロープが鋭角であればある程、インピーダンスの補正は必要になるのです。


こういったテクニックを使い出来るだけ音源をフラットにしようと努力したのですが、下のグラフにもある様に、何て綺麗なフラットであろう!!と言う様なグラフですが、実際聴いてみると、高域うるさ~~い、何て感じの音でした。
フラットを目指して作った私は、その出来上がったフラットな音を聴いて愕然としました。
その後、試行錯誤を繰り返し、聴感情理想的な音に近づけた後、もう一度測定し、結果フラットな左肩(低域側)に上りの周波数カーブが最高に良いと感じました。


最後に何故そうなるのか検証してみた結果、車の車室内のノイズが、低域である事に気付きました。その低域ノイズをかき消す程の低音を出さないと、人間の耳に届かないと言う事に気付いたのです。


次回はいよいよ低域について考えていこうの巻き!!

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